マニアの受難

Oh,
すべての事はもう一度行われてる
すべての土地はもう人が辿り着いてる。
ぼくはアレもこれも何もかも持ってる（スゴイ）
ぼくはアレもこれも何もかも欲しい（ワーオッ）
ぼくはそのためなら（どうする、命かける、エッ？）
No,
もうなにもかも捨ててしまいたい。
永いこと倉庫に眠っていた趣味の残骸を黙々と処分してる。
90年代の雑誌類が５年分ぐらい、
初代パワーMac8100、シアンブルーの初代iMac、
K2のスノーボード、ブーツ、ウェア一式、
写真の引き延ばし機、カラー用とモノクロ用、暗室用具一式、
8X10（バイテン）ポラロイド用の大型ホルダーとフィルム、
台所の窓を徹底的に遮断して暗室にしていたことがあったけど、
今は闇で酢酸にまみれる気力もない。フィルム信仰もない。
ハーレーダビッドソンの中古パーツ群、
どう見ても鉄くずかガラクタにしか見えない代物が、
10年も経つと希少性があるのかヤフオクで飛ぶように売れた。
学生時代に買ったグレコのベースとヤマハのアンプ、20年モノ。
リッケンバッカー4001のレプリカというかパチもん。
ビートルズファンではないけどいわゆるポールが使ってたやつで
カタチがすごく気に入っていた。
当時のグレコといえばコピーメーカーの代名詞で、レスポールも
リッケンバッカーも買えないビンボー人はグレコに飛びついた。
グレコなのにローン組んで買うぐらいビンボーな学生だった。
いま売っても二束三文のゴミ扱いだろうとおもっていたら、
そのレプリカがジャパンヴィンテージとかいって人気らしく
そこそこの値で売れるらしい。なんでも寝かせてみるものだな。
ウイスキーとワインだけでなくガラクタも。
夢と希望は寝かせないほうがいい。
まあ結局、自転車系とキャンプ道具だけは今でも手放せなかった。
あとどうしても手放せないのが学研の電子ブロック。30年モノ。
当時の宝モノ。いま見てもちょーカコイイ。
この歳になると宝モノと思えるほどの欲しいモノはないです。