きみはぼくを忘れるから


体育の日。
記憶を辿るとチャリの補助輪をはじめて外したのは6歳ぐらいだったかなあ
ガラガラした補助輪の音がなくなって、飛行機がすっと離陸したみたいだった。
チャリはハンドルを切って曲がるんじゃなくて倒して曲がるんだ。
走り続けていれば倒れることはないのだ。
でもコケたときは自己責任で。それがオトナってやつ?
‥あのときからずいぶん遠くまで来たもんだ。
まさかいまだにチャリ乗っているとは想像もしなかったなあ
中年はタルんだ腹抱えてクルマでも乗ってるもんだとおもってた。
最近走りながらいつの間にか歌ってる。中年の懐メロ。