HANABI

 

 
ときどき自分の写真を見てなんだか死んだ人の視線みたいだなあと思うことがある。とても懐かしく眺めているのだけど
その輪のなかには入っていけない。そこには戻れない。そこにわたしはいません。千の風になって吹き渡っています。
 
だれもがみな告白告白いってますので「告白」観ました。嫌われ松子もそうだったけど救いようのない絶望を美しく、
これでもかっていう映像美で際立たせるという監督のシニカルな態度に一層磨きがかかっていて、これは監督自身の世界に
対する復讐ではあるまいか?とおもいました。タングステンフィルムで撮ったみたいなうすら青く透明な教室が印象に残った。
 
週末は映画のエキストラとして参加しました。時は大日本帝国。役は30代以上の寄せ集めおっさん国民兵。頭を丸刈りにして
囚人みたいな白装束を着て直立不動で上官から貴様ら呼ばわりされながら、声が小さい!わかったか!とか怒鳴られてきた。
ど近眼なのに眼鏡を外さなくてはいけなくて、どこにも目の焦点があってないボンクラがいたらそれは自分かもしれない。
上官の背後の大きな旭日旗のパネェ威圧感といったらサムライブルーどころじゃくて、勝つか負けるかというより殺るか
殺られるかだ。球蹴りで決着がつく時代でよかったわー。映画は来年公開だそうでまたお知らせします。