大人の階段上るぅ君はまだシンデレラさ

 

 
 

 
 
人を風景やオブジェみたいに撮るのはそうでもないのだけども、人のパーソナリティーを撮るのはむずかしい。
なのであんまり面と向きあって撮ったことがない。面と向き合うだけの人間力も必要だし。ちょっとこわい。
そもそもパーソナリティーってなんだろう。佇まいのようなもの。その「場」をも含む存在感のようなもの。
そういうものをとてもデリケートに扱う必要がある。
写真のジレンマといえば、いまこの「場」を撮りたいけどそこでカメラを取り出したらそれは壊れてしまう、
そんなのがたまにある。そこにいきなり観察者の視点がはいってくると「場」の空気も変わってしまう。
でもカメラマンはステージから降りて共演者から観察者にならないと撮れない。だから透明人間になりたい。
だいたい子供のころから観察者でいることのほうが多かったです。