フローズン•タイム

 

 

 
写真でもデザインでも人間関係でもつまるところ「視点」の問題じゃないかと思っているのですけど、自分の場合は視点を見つけるのが
おもしろくて写真をやっているようなところがあるのかも。デザインはどの視点からモノをつくるのかというのが大前提じゃないですか。
どこに向けて何を訴えるのか。「視点」を「切り口」といってもいい。金太郎飴を普通に輪切りにしたらただの金太郎だけれども、
切り口を変えて横に切ったり斜めに切ったりカーブで切ったりすればぜんぜん違うマテリアルになる。視点を変えれば切り口も変わる。
たとえば日常生活でも架空のカメラを想定してしまうクセがあるのですけど、仮に自分と対立している相手がいたとする。
自分の視点を1カメの映像、相手の視点を2カメの映像、自分と相手を俯瞰から見た視点を3カメ、と想像しながら架空のカメラを
切り替えてみるとおもしろい。頭にカーッと血がのぼっているときに2カメを想像するのはとても難しい。相手から見た自分がどんな
風に憎々しく見えているのか?自分に対する相手の気持ちはどんな感じなのか?そこで3カメに切り替えてみると割と冷静になる。
ふいに笑いがこみあげてくるかもしれない。流行りのメタ認知的なあれに近いけどこういう遊びをやってみたりしてます。
喧嘩はしませんけど職質なんかでやるとかなりおもしろいです。いきなり笑い出すとか挙動不審なのは気をつけてる。