平日映画


タランティーノのイングロリアス•バスターズ観た。ナチ vs ナチバスターズ!
憎悪と憎悪の負のスパイラルなんだけどどっちもバカすぎて笑いました。
こういうノリってスターシップトゥルーパーズのポール•バーホーベン思いだす。
バイオレンスとエロとグロと皮肉とビッチといえばバーホーベンみたいな。
前作のデス•プルーフもそうだったけどタランティーノの映画ってすごく視点が
フラットなのね。誰の視点でもない。誰にも感情移入できない。
誰の視点でもないから倫理観が介入する余地もない。その暴力は残虐だ!悪魔だ!
とかジャッジする側がない。どっちもどっち。暴力をマテリアルとして扱ってる。
ただそこに在るだけ。どこからもパースがかかってないスーパーフラットな視点。
結局、倫理観って誰かのパースペクティブな視点のことだとおもうわけ。
ちょっとアホめなハリウッド映画なんかはだいたい「正義」のパースがキツい。
宇宙人は地球を攻めてくるもんだとおもってるしキリスト教原理主義者はイスラム
テロだとおもうだろうしイスラム原理主義者はミッキーマウスを悪魔の手先だと
おもうだろうし、どっちも言ってることはおまえのかーちゃんデーベーソ!と
たいして変わらんよ。というのはともかく個人的にナチのファッションに目が
釘付けだった。そのシルエット、デザイン、ディテールに至るまでパーフェクト。
完全主義者。やっぱ狂気と美意識は紙一重だとおもいました。
 
↓デス•プルーフで使われていた曲chick habitのフレンチバージョンがあった。
ビッチバージョンもよいけどフレンチロリータと聞いただけでモヤモヤする変態むけ。
もともとロリコン変態おやじゲンズブールの作曲なんですけどビッチバージョンは
クスリをやめてよ やめてよお父さん でないとひとりになっちゃうよ〜
っていう意味みたいです。フレンチ訳はわからん。