北の国から2010 帰郷編



飲んで食って布団と恋してるうちに3キロ太った。それを幸せ太りというのでしょうか。
肉体派ガテン系の親戚の家で浴びるほど飲まされて40度の焼酎でシメたあとベロンベロンのまま
健康ランドに直行。サウナだけは勘弁してもらったものの風呂上がりの駄目押しジョッキ2杯に
ラーメン追加でぶっ倒れそうになった。田舎の由緒正しい正月は容赦がない。そろそろ都会に
戻ってゆっくり休みたい。健康とか摂生とか洒落たこと言ってると雪に埋められそうだった。
母親がもうこの世にいないという事実と久しぶりに対面してみて、そういう事実が不幸でも
なんでもなくただそうなのだ、というだけのことで親父と正月を淡々と過ごしながら親戚巡りを
していたのだけれど、親父とこんなに長い時間を二人だけで過ごすということがたぶん人生で
はじめてのことでそっちの事実に戸惑った。子供のころのうちは母と祖母と妹二人に包囲された
女だらけの環境だったけど、なんの因果か出張でほとんど家にいなかった親父と一番最初に家を
出た自分という男二人がここに残された。いずれこの家に取り残される家族の痕跡をどーすんの
みたいな現実をできるだけ先送りしたい。ちょっと重いわーとか考えたりしていたのだけど、
甥や姪と遊んでいると目が覚めるよね。子供はなーんにも考えてない。雪景色みたいに真っ白。





除雪作業をする小学生。