四季ケーキその2


 
冬に戻ったみたいに寒い。このところスイーツじみてる当ブログですけど、もう春だから春が来たから
ということで花柄シャツまで買ってしまったのですけど、スイーツ、ファッションときたらあとは恋バナの
3大キラーコンテンツが揃えば女子力全開☆キラキラだったら負けないんだから!とおもってたんですけど
自分は紛れもなくおっさんでしかなかったのでおっさんはおっさんらしく女子に勝てる枯れコンテンツと
いえば自虐か残尿感か季節の俳句か庭いじりかチンコいじりしかないじゃないですか。戦わずして勝つ。
「木を植えた男」という有名なアニメがあるのですけど、このまえ世界を変える100人の日本人という番組を
たまたま見ていて、ほんとうにゴビ砂漠に木を植えてた人がいた。遠山先生という農学者なんですけど日本と
中国の架け橋になりたいと中国に渡りもう亡くなっているのですけど、緑化した森の前に遠山先生の銅像
ドーンとそびえ立ち今でも何千人というボランティアが参加してて、現実はアニメを超えたとおもいました。
それとネパールの山奥の村で稲作を成功させた近藤先生という方が今もいて、エビス様みたいな風貌の爺様
なんですけど地元の人々に崇められていて、標高でいうと富士山頂で稲を育てるようなかなり無茶なことを
やらかしただけでは飽き足らず魚を養殖したり果樹園を作ったり学校をたくさん作って給食を普及させたり、
まるでヒマラヤのシャンバラかガンダーラのようであった。ネパールは一度放浪したことがあるのですけど、
ヒマラヤ山脈はまるで雲の上に見える空中山脈のような浮き世離れした光景で、空気が薄くてラリッた感に
相まって空が濃くて影も濃くてなにもかもがビビッドで、たとえ疲労と下痢と空腹で膝がガクガクしていても
どこか透明で濁りのない澄んだ意思のようなものが自分を奮い立たせてくれる。そんな土地でありました。
土地に根付いた爺さんの知恵的なコンテンツはあなどれない。感動したとか深イイ話!とかいうことより、
まずは「種」を植えなきゃ何もはじまらないなあと。「種」を植える季節がきたんだなあとおもいました。
どんな花を咲かせよう。どんな木を育てよう。