NASU


 
スゴいなあとおもう人の特徴って冗談と本気の境がわからないってところに共通点があるとは思っていたけど、
地球の文明じゃないものが混ざってる気もする。マイケル・ジャクソンとか岡本太郎とか。誤解されやすい宇宙人。
マイケルのテーマは「ゼロ・グラビティ無重力)」だと以前にも書いたとおり、去年彼は無重力の宇宙に還って
しまったわけだけど、岡本太郎の世界は地球のどこの文化にも属さない古くもなければ新しくもない、文字どおり
時空を超越している。太陽の塔は何かの手違いで突然ワームホールから転送されてきたナゾの物体のように見える。
それから比べると横尾先生は比較的地球に土着的な印象を受けるけど、シャンバラの地底人の話だとかUFOとの
交信がファンタジーじゃなくて先生にとってはリアルだったりするので、冗談が本気なのか本気が冗談なのか、
宇宙が日常なのか日常が宇宙なのか。どこまでが日常でどこからが宇宙なのか。もう大気圏に収まる器じゃない。
NASUとはズバリ、N(なんで)A(あなたは)S(そんなに)U(ユニークなの)そんな想いがこめられています。
 
よくNASA系のサイトから趣味でハッブル画像を収集しているのだけど、アンセル・アダムス以来の衝撃ですね。
普段ぼくらが見ている視界は正確にいうと網膜に光が届くまで0コンマ何秒か「過去」の光景なわけだけども、
ハッブルの画像は下手すっと何億年も遠い過去の光景なわけで。空間的に距離が遠くなるほど時間的に過去になる。
近くの人より遠くに見える人はほんのちょっとだけ「過去」だ。いま目の前にいた君が去っていくと、君の光景は
少しずつ過去になっていく。つまり時間と空間は同一なんだなあと文系脳でもわかりやすく相対性理論を理解できる
のだけども、こういう宇宙の話って意外と女子ウケが悪い気がする。ふーん、で?みたいな。月と子宮がシンクロ
しながら血を流す女の人からしてみればなにをいまさらそんな机上の空論、あたしが宇宙よ!って感じなのかしら。
女は海。巨大綾波。野菜の話だったら主婦ウケするかもしれないので野菜の話なんですけど、ここんとこキャベツが
高くて困りますよねえ。奥さん。キャベツがないならケーキを食べろと?あとアスパラがそろそろ旬らしいので、
よくビールのツマミにアスパラ茹でて食べてる。