プリーとサンタ

 

 

 

 

 

 

 
 
今年の仕事おわったー!ちょうどクリスマス納品になった。ということで2010年のクリスマスに1994年の南インドのプリーです。
プリーという街はネパールのポカラ、タイのパンガンと並ぶヒッピーの聖地みたいなところでバックパッカーにとってもハマりやすい
いわゆる沈没系の土地です。こういう土地で長居してるとだんだん日本に帰国するのがバカバカしくなってくる。妙な引力がある。
なにもない土地なのになにかある。自分はバカバカしい日本も割と好きなのでまあ日本にいてよかったなと思うし、天皇もキリストも
みんなおめでとー!みたいなバカクリスマスムード一色の今日このごろなんですけど、みなさんいかがお過ごしですか?飲んで食って
クリスマスケーキでパイ投げした?今日は街のあちこちでサンタが闊歩していて、ピザ屋の配達も居酒屋の呼び込みもコンビニの店員
もみんなサンタだったのですけど何もくれないしむしろお金払うのはこっちなので贈与の精神のカケラもないあいつらみなニセモノだ。
子供のころサンタクロースは実在するか否か?というのは大問題だったけど、サンタクロースとは一種のクラウドのようなものでは
ないかとフト思いました。彼は実在するというよりクラウドを通じて立ち現れる。世界中に広まった彼のイメージとコンセプトは
だれでもダウンロード可能なものだから、実際至るところで出現するようになったのだと。子供の寝室にそっと忍びよるお父さんは、
お父さんの姿をしていてもあくまでもサンタクロースなんです。彼は空(クラウド)からお父さんという煙突を通してやってくる。