東京は夜の11時 じゃ大阪は?




涼宮ハルヒのアニメでエンドレスエイトというエピソードがあって、同じストーリーを8話連続ループさせて
非難ゴウゴウ話題になったというあれなんですけど、ハルヒが夏休みに何かやり残したことがあってそれが
心の片隅に引っかかっているがために夏休みを終わらせたくない、そのハルヒの意識がみんなを巻き込んで
夏休み最後の2週間を何度も何度も繰り返し無限ループの時空から抜けられなくなるというストーリーです。
終わらない夏休みは天国じゃなくて地獄だったという話。制作サイドから見ると毎回同じストーリーとはいえ、
作画やカットや演出は変えているので手抜きじゃなくて製作の手間自体はそれなりにかかっているから、
こんな企画よーやるわと感心したんだけど、なんだかんだいって量子論的に画期的なアニメなので見てしまう。
デジャヴュとはパラレルワールドかもね。中年男がハルヒ見てるのはどうかとおもうけどね。
タイトル忘れたけど子供のころ見たB級ホラー映画で森の中を逃げても逃げても同じ場所に戻ってきてしまう、
というシーンがあって夢に見るぐらい怖かった記憶がある。死霊のはらわたとかバタリアンとかスプラッター
笑ってしまうけどこういうのはほんとうに怖い。バタリアンは別の意味で傑作だったけど。
「同じことを繰り返す」ことの恐怖と安心感みたいなパラドックスについて考えたときに、「サザエさん」は
ホラーだとよく言っているんですけど、変わらない日常が永遠に繰り返される恐怖という意味で、あの世界に
投げ込まれたら気が狂って死んでしまうとおもうけど絶対死ねないんだろうなあ。家族全員トボけちゃって
シヌって何?みたいな。さーて来週のサザエさんは〜?もうたくさん!もういいからコロして!!首締めて!!
んがぐぐっ!‥目が覚めても変わらぬ日常が続いているのだった。かつおが宿題忘れたとかサザエがお財布
忘れたとかお魚くわえたドラ猫追っかけたとか‥みんなが笑ってるーちょう怖い。長谷川町子が死んでも
サザエさん」の日常は繰り返される。長谷川町子は生涯独身だったので実は「サザエさん」は町子の創造した
脳内ファミリーだったというのは有名な話なんですけど、つまり長谷川町子涼宮ハルヒだった。
そんなことを考えていた東京は夜の11時。野宮さんバトンうますぎ、携帯デカすぎ