川崎海底トンネル






体調が回復してきたのでチャリで川崎大師に去年のお札を返しに行ってきた。去年はたまたま初詣に寄った川崎大師ですけど、
個人的にやっぱり寺系より神社のほうが相性はいいみたい。帰りはついでだから久しぶりに歩行者用の川崎海底トンネルを
潜って東扇島に行ってきました。トンネルの入口がちどり公園というネコしかいないような寂れた公園の中にあるのですけど、
とてもわかりにくい場所にあって一体だれがなんのためにこんなものを!?と思わずにはいられない謎の施設。全長約1km。
トンネルを抜けるとそこは雪国なわけでもなく楽園があるわけでもなく血湧き胸躍るエンターテイメントが用意されている
わけでもない、倉庫と釣り人しかいない茫漠としたところ。デートスポットとしてはマニアックな女じゃないと無理とおもう。
「倉庫の島から川崎工場地帯の夜景を見てみない?」(トンネル抜けて)「ほら、あれが新日本石油ガスターミナルだよ。」
「‥ステキね。ウフフ」「きみのモヤモヤした気持ちもあの工場の排煙のように空に吐き出してしまえばいいよ。」
という妄想はさておき、対岸の工場群をくっきり映し出す冬の透明度だとか横殴りの太陽が海を青くギラギラと反射させている
感じだとか倉庫に落ちる影のコントラストだとか、風がいい感じに冷たくて目が覚めた。こういう場所にくるといつもおもうのは、
案外「自由」ってこんな光景だよなあってこと。どこにも拠り所がないかんじ。どこに向かうのかわからない船が泊まってる。
 
 

トンネル内はTシャツ半パンでもいけます。というのは嘘です。一昨年の夏に撮ったやつ。

星をみました。