i'm lovin' it


 
あっちこっちでマクドぶっ壊してるなあと思ったらそういうことだったのか。たまーに無性にジャンクフードが食べたくなり
1年経っても腐らない不滅のハンバーガーを食べてしまい、あとで後悔するということを繰り返すのが人間というものなの
かもしれないけれど、ポテトのカロリーなんて知らないほうがいいし、ハンバーガーの製造過程なんて見ないほうがいいし、
ハッピーセットは不幸の予兆なのですけど1年経っても腐らないってすごいよね?ピラミッドパワーか。
ハンバーガーを「砂漠のデザイン」とよく言ってるのですけど、西海岸の砂漠のような何もないところで即物的に文化を
つくろうとするとこういうデザインになる気がする。パンに肉はさんで手っ取りばやくカロリー摂取できればいいし、
適当に巨大なハコを作って資本主義をブチこんだのがショッピングモールだし、消費と消費を繋ぐのがハイウェイだし、
歴史も思想のかけらもない合理主義の即アポ即ヤリ文化で成り立っているわかりやすい例がロサンジェルスなんですけど、
こんなところで絶対暮らせない・・とおもったことがある。なんとなく太陽とサンタモニカという響きに騙されるけど。
吉野家がピンチなのもマクドのイメチェンも即アポ即ヤリにそろそろみんなが飽きてきたっていうのがあるんじゃないの。
マクド化するまえの日本は森の文化で砂漠と違って四季があったので、旬のものを食べるというコンセプトから生まれた
懐石料理があるじゃないですか。そもそも本来は今のような高級料理ではなくて、旬のものは安くて美味しいからそれを
使って客人をもてなすという侘びの食文化だったそうです。お金がなくても手間はかけることは美しいなあとおもう。
それが贅沢なんだろうけど。春の七草粥とか食べてないなあ。そこらへんに21世紀のものつくりのテーマがある気がする。
雪月花にとりわけ友を思う。これ茶の湯の要諦なり。